2016年7月12日火曜日

Berlin club scene documentary videos




1. The video which is named "Komet Bernhard - Unframing reality" introduces Berlin club scene and it features one night with Berlin's night legend, Komet Bernhard.


2. History of Berlin's legendary club Tresor

3. From the legendary Tresor Club to the world's best club at the moment -- the Berghain. The first parties were held back in the 1990s in disused cellars and empty industrial buildings. Now there is nothing quite like the scene in Berlin anywhere else in the world.

4. Tresor Club Berlin Leipziger Straße - Juli 1996

(JP) 最近Youtubeにアップされているベルリンのクラブシーンを振り返る動画にハマっています。

特に面白かったのはBerlinの名物テクノじいさんこと、Komet Bernhardにフォーカスしたものです。Komet Bernhardは60歳を越えた老人ですが、毎週のようにクラブに通っています。動画で見ていたら彼は何やら自分のアート作品を作っているのですが、今まで決してオーダーを受け付けたこともなければ、もちろん売ったこともないそうです。いかにも偏屈なアーティスト然とした彼ですが、動画の後編では、彼のなくなった息子との魂の関係性のために、今もクラブで踊り続けていることや、家族を失ったが、新しい家族はクラブにいると言い切るところなど、少しハートウォーミングなことを発言しています。

また、今年の一生に一度は行ってみたいフェス(フェスといえば語弊があるかもしれませんが)アメリカの砂漠で行われるバーニングマンに彼を送り出すためにクラウドファンディングで資金を募っていたとか。動画で観ても彼はベルリンのクラバーから本当に愛される存在というのはなんとなくわかるだけに、そんな行動が行われていたことにも納得してしまいます。

以前紹介したRave Mumもそうですが、ヨーロッパの老人達は自身の心の隙間を埋めるために、夜な夜なクラブに繰り出すのかもしれませんね。

まさに夜の社交場というか。かつて自分が憧れた90年代のクローズドなクラブの世界観に少し通じるものがあるなぁと思いました。そこは普通の世界から閉ざされているんだけど、中に一歩を足を踏み込めば、自分のスタンスに近い、どことなく似た人々がいてれっきとしたコミュニティーがあるみたいな。まさに夢幻のような、次の週末が来ることを楽しみに一週間を生きるような。刹那さと虚構が入り混じった場所、それが”クラブ”というような世界観。未だ憧れます。

その他にもベルリンの名クラブ、Tresorを振り返るドキュメンタリーも良い感じです。一度なくなって再び、クラブとしてもレーベルとしても現在は復活を果たしている名門。その1996年と記されている貴重な動画は必見です。東西統一からまだ数年しか経っていない街のどことなく混沌とした雰囲気にマシーンビートなテクノが鳴り響く様が非常にマッチしていて、そこでしか成し得ない空気感を今に伝えているような気がします。

Tresorといえば、日本人で想起させるのは田中フミヤ、DJ Shufflemasterですね。
Innervisions今聴いてもかっこいいです。これぞテクノ。

ちなみに個人的なDJ ShufflemasterのおすすめはDJ FUNKをフィーチャーしたこちら。